2019年11月19日

Kivy アプリの Windows 用実行ファイルを作成するまで (作製編)

1. PyInstaller を使用する場合

main.py

main.kv

上記の main.py, main.kv を例に説明します. 適当なディレクトリにこれらのファイルを作製します.

コマンドプロンプトを管理者として開き, main.py ファイルのあるディレクトリに移動し,

python -m PyInstaller --noconsole main.py

を入力します.

main.py のあるディレクトリに生成された main.spec を開き,

# -*- mode: python ; coding: utf-8 -*-

の次の行に,

from kivy_deps import sdl2, glew

を追加し, ('.' ではなく, '_' なので注意*1)

a.datas,

の次の行に,

*[Tree(p) for p in (sdl2.dep_bins + glew.dep_bins)],

を追加します. インデントは揃えます.

datas=[],

datas=[('main.kv', '.')],

にします. kv ファイルを使わない場合は, 必要ないはずです.

python -m PyInstaller main.spec

と入力し,

WARNING: The output directory "(main.py のあるディレクトリ)\dist\main" and ALL ITS CONTENTS wil l be REMOVED! Continue? (y/N)

と出たら y を入力します.

dist/main

に main.exe が作製されているので, 実行して画面が表示されたら成功です.

2. Nuitka を使用する場合

main.py

上記の main.py (main.kv は PyInstaller の項と同じもの) を例に説明します. 適当なディレクトリにこれらのファイルを作製します.

コマンドプロンプトを管理者として開き, main.py ファイルのあるディレクトリに移動し,

python -m nuitka --standalone --windows-disable-console --mingw64 --jobs=1 main.py

と入力します. jobs は, CPU コア数 * 2 にするといいのかもしれません. この作業は時間がかかります. 終了後, main.dist/ に main.exe が作製されます.

Python37-32\Lib\site-packages\kivy\

から data フォルダを main.dist/kivy にコピーし,

Python37-32\share\glew\bin\

から glew32.dll を,

Python37-32\share\sdl2\bin\

から全てのファイルを main.dist にコピーします. *2 最後に, main.kv を main.dist にコピーします.

main.exe を実行して画面が表示されたら成功です.

3. サンプル

以前, Python で迷路生成 で書いた kivy のコードを PyInstaller, Nuitka の両方で exe 化してみました.

PyInstaller

Nuitka

自分の環境では動作する, しないといった報告をしていただけると喜びます. 少なくとも, Linux Mint 18.3 の Wine では動きませんでした.

*1

Create a package for Windows(翻訳済み) − Kivy 1.10.0 ドキュメント:

では kivy.deps になっている. 以前はそうだったのかもしれない.

*2

作製環境でこのサンプルを動かした場合,

  • libmpg123-0.dll
  • libcrypto-1_1.dll
  • libssl-1_1.dll
  • libvorbis-0.dll
  • libvorbisfile-3.dll
  • libwebp-7.dll
  • libtiff-5.dll
  • libopus-0.dll
  • libopusfile-0.dll
  • libmodplug-1.dll
  • libFLAC-8.dll
  • libogg-0.dll
  • tcl86t.dll
  • tk86t.dll
  • sqlite3.dll
は無くても動きました.

参考ページ

Create a package for Windows(翻訳済み) − Kivy 1.10.0 ドキュメント:
KivyのGUIアプリをNuitkaで簡単に小サイズ・高速に動く実行ファイル(exe)にする(Windows10)
Packaging Kivy apps written in Python 3, targeting Windows using Nuitka

19/12/17 追記: 無くても動く dll を列挙した.

posted by Takenoko at 13:40| Comment(0) | programming | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kivy アプリの Windows 用実行ファイルを作成するまで (準備編)

windows 8.1 Home 64bit で, Python がインストールされていない windows でも 実行できる Kivy アプリの exe を作製するまでの過程です.

長くなったので, Python, gcc 等をインストールする準備編, PyInstaller or Nuitka を使用する作製編に分割しました. 後日, ライセンス編も書く予定です.

私の場合, 作成したファイルをネットで公開するつもりなので, Python や gcc 等は 32bit を選択しています. ファイルのバージョンは, メモを書いていた時点での最新を選んでいます.

1. mingw-w64 32bit インストール

http://mingw-w64.org/doku.php/download/mingw-builds

で, Installation: Sourceforge をクリックするとページ遷移し, インストーラが自動的にダウンロードされます.

mingw-w64-install.exe

を実行し,

Ver 8.10
i686
posix
sjlj
0

を選択します.

デフォルトのインストールパスが長いので,

C:\mingw-w64\i686-8.1.0-posix-sjlj-rt_v6-rev0

に変更します.

環境変数の Path に

C:\mingw-w64\i686-8.1.0-posix-sjlj-rt_v6-rev0\mingw32\bin\

を追加します.

コマンドプロンプトを開き,

gcc -v

と入力し, いろいろと情報が出てきたら成功です.

2. Python3 32bit をインストール

https://www.python.org/downloads/windows/

から, Stable Releases の, Nuitka が対応している最新バージョン (現時点では 3.7.5) の Download Windows x86 executable installer をクリックしてインストーラをダウンロードします.

python-3.7.5.exe

を実行します.

Add Python 3.7 to PATH にチェックを入れ, Install Now をクリックします. Path は自動的に追加されるようです.

3. Kivy をインストール

コマンドプロンプトを管理者として開き, 以下の, '#' でコメントアウトしていない行を順に入力します.

python -m pip install --upgrade pip wheel setuptools
python -m pip install docutils pygments pypiwin32 kivy.deps.sdl2 kivy.deps.glew
#python -m pip install kivy.deps.gstreamer
#python -m pip install kivy.deps.angle
python -m pip install kivy

インストールが終わったら,

pip list

と入力し, Kivy がインストールされていることを確認します.

*コメントアウトした行について

#python -m pip install kivy.deps.gstreamer

Kivyを使い始める

には, "Kivyには既にオーディオとビデオのプロバイダがありますが、より高度なものにはGStreamerが必要です。" と書いてあります. また, 動画プレイヤーも入っているらしいです. 私には必要なさそうなので入れませんでした.

#python -m pip install kivy.deps.angle

Kivy Windows Hello Worldへの道 真っ黒画面

には, "OpenGl ESのDirectX実装" と書いてあります. 必要かどうかわからないので, 必要になった時点で入れれば良いのだろうと思います.

4. Kivy のエラー対策

Windows で kv ファイルを読み込む際にエラーが出るようなので,

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python37-32\Lib\site-packages\kivy\lang\

の (環境やバージョンによって場所は違うはず) builder.py を変更します.

if __debug__:
trace('Lang: load file %s' % filename)
with open(filename, 'r') as fd:
kwargs['filename'] = filename
data = fd.read()

with open(filename, 'r') as fd:

with open(filename, 'r', encoding='utf8') as fd:

に書き換えます.

5. PyInstaller をインストール (使用する場合)

python -m pip install pyinstaller

と入力し, 終了後,

pip list

と入力し, インストールされていることを確認します.

6. Nuitka をインストール (使用する場合)

python -m pip install nuitka

と入力し, 終了後,

pip list

と入力し, インストールされていることを確認します.

作製編 へ続きます.

posted by Takenoko at 12:48| Comment(0) | programming | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。